グレン・グールド エクスタシス [DVD]



グレン・グールド エクスタシス [DVD]
グレン・グールド エクスタシス [DVD]

ジャンル:DVD
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グールドは自らの手が創造するものを愛した

DVD化は2003年。当初はVHSビデオの形でリリースされていた。グールドの実像を多くの人のインタビューで作り上げようという制作者の意図が強く感じられるドキュメンタリーだ。よってグールドの演奏シーンを求める人には期待はずれでおそらく最も人気のないDVDだろう。

しかし僕はかなり興味深く見た。特に年少時のグールドを知る人々のインタビュー部分は初めて知る事実ばかりでかなり衝撃的だった。そして語られる事実。

『ほとんど眠らず入浴の時も手袋をした』
『手に物を持つのを嫌がり握手さえ嫌った』
『動物園に行けば熊や象にマーラーを歌って聴かせた』など切りがない。

そしてチリ人のピアニスト、アルベルト・ゲレーロに11才から師事し多大な影響を受けた。彼の元で10年間学び、あのゴールドベルク変奏曲も彼から学んだのだ。こういった今まで知らなかった事実を多く教えてくれた。グールドがいかにグールドとなっていったかを知るために欠かせない貴重なドキュメンタリーだと思う。
レンタルで十分

いろいろなコメントを断片的につなげて、「エクスタシス」というキーワードで(!)結論づけたフィルムです。
グールドファンにとってとくに新しい情報はありませんし
その論旨の進め方も、ずいぶん浅くて唐突、乱暴だなあと思わずにいられません。
まるで昔の安手のテレビ番組みたいで、ドキュメンタリーとしての出来もまとまりも、あまり質のよいものとは思えないです。
グールドが60年代中盤に生演奏をやめたのちに生まれた私のような世代にとっては、なによりも彼の演奏の記録を見たいと思うのですが、演奏も通しでは一曲も聴けないですし。

グールドのフィルムも書籍も他にもっと良い物がありますよ。。。
「グールドは“映像”もすごい」

グールドファンなので、何気なく手に取って、見た。以前、彼の初期レコーディングのビデオを見たけど、これがびっくりするほどいい出来だった。気難しいと思われていた彼が、気さくに人と話す側面、音楽を愛する側面、そして演奏のすごさ。

この「エクスタシス」にも、グールドの驚異的演奏の数々が(しかもベートーベン、モーツアルト、シェーンベルク、バッハなどの名演奏がずらり)収録されている。そこで彼は、どう弾くか(ほとんどのピアニストにとって最重要課題であること)はすでに100%解決されていて、ひたすら音楽に没入している。一体化して、ほとんど性的なといえるほどの恍惚状態。そういう彼の音楽の本質が、演奏シーンからもろに伝わってくる。彼の演奏を、彼の鍵盤上の指を見ながら聞くことが、これほど楽しいのかということを知った。
この映像作品を見てから、彼に関する映像作品を全て見てみたい(集めてみたい)という欲望をおぼえた。

たしかにこの「エクスタシス」は、グールド演奏のいいところだけがちょっぴり出てきて、全てを見れないし、フランス制作だから、コメントがもったいぶっていてうざいということはあるけど、グールドの様々な曲の演奏を、様々な設定(コンサート、録音、テレビ収録など)で見れるのは、とても貴重だ。特にバイオリニスト、メニューインとのシェーンベルク演奏は、圧倒的に新鮮。誰もいないホールでベートーベンの「田園」交響曲のピアノ版を弾くシーンもあるし、問題となったバーンスタインとの共演で、指揮者が演奏の前に聴衆に対してコメントした音声も登場する。一瞬だけだが、ベートーベンピアノコンチェルト5番の演奏もあるし、映画制作者と完璧な演奏をしながらくつろいで音楽談義を交わすグールドの姿、CBSSONY時代のベートーベンピアノソナタのジャケット撮影時の映像(曇り空をバックに氷原に立つ)、映画『ゴッドファーザー』の愛のテーマの演奏まである。お宝映像がまさに満載。それらが作曲家ごとなどに整然と分けられていないから、余計にグールドという人物、その存在が浮かび上がってくる。

グールドが弾いている時に、その曲目がテロップで入らないのも、不満だけど、探究心を刺激するので、良しとしよう。多くの欠点はあるけど、グールドファンは必見の1本です。記録(レコード)の中に生きた彼にふさわしい映像記録。これほど音楽と一体化した(できた)人はいない。そのドキュメント。
一見の価値はあると思うのですが。

パッケージを読めばグールドの演奏というよりはその天才の時として奇矯なまでの音楽へのコミットメントを明らかにする「ドキュメンタリー」で「演奏シーン」もあり、という構成の65分ということはわかるのですがどうしても「未公開映像」なんて言葉には魅力を感じて手にとってしまいます。

で、説明に偽りナシで内容はグールド本人や往時のグールドを知る人々のインタビュー、という構成。確かにグールド本人が語る音楽観というのは興味深い。「モーツァルトはぼくの演奏を好まないだろうね。」それに同意するかどうかは別にして。

ただどうでしょう、一回見れば十分という気もします。レンタルもありますし買ってまでみなくてもというところでしょうか。
欲求不満!

 ドキュメンタリー作品なので予想されたことだけど、演奏が始まったかと思えばすぐに見たこともない人が話し始める、そういう構成で、はっきり言ってかなり欲求不満になります。しかも、みんなコメントがキザ!で、なんだか聴いてて恥ずかしくなります。伝記を読むような感覚で楽しみたいなら、購入されてもいいんではないでしょうか。

 しかし、グールドの演奏の映像がこんなに残されているとは知らなかった・・・どんどん演奏のみのDVDを出せばいいのに、と思いました。



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